完璧主義上司、その後…
悪い意味でご成長され見事マイクロマネジメント化

今回は、以前に書いた 『もしも… 上司が生真面目な完璧主義者だったら…』のその後を報告しようと思う。厄介だった完璧主義上司は、その後タイトルの通り”マイクロマネジメント”として確立され、細かすぎる指示が現在進行形で発せられている。
マイクロマネジメントとは、読んで字のごとく、塵よりもPM2.5よりも細かい極小管理を上司が部下に行うことである。

もしも…上司が生真面目な完璧主義者だったら…




生真面目→完璧主義→マイクロマネジメント=厄介

結論から言って、マイクロマネジメント上司から逃れる方法はない。
神のお告げかご先祖が枕元に立つか何かで、はたと気がつき改心するという奇跡が起こらない限り、自身のマイクロ管理方法に何の実りもないことを認識することはないだろう。
というのも、自発的に”気づく”ことができない状況が、日々形成されるからだ。

「臭い物に蓋をする」
「触らぬ神に祟りなし」
「言わぬが花」

日本特有の厄介なものには関わらないという鉄則は、「声の大きいものが勝つ」という不公平を生み出す。
マイクロマネジメント上司においても同様だ。

中身のない『正論』という剣を、どや顔で目の前に向けられては、付け入る隙がない。俗に言う『ややこしい奴』には、皆が皆気づかない振りをして事なかれ主義に進む。
すると、中身のない正論は『正義』と自動翻訳され、自身のマイクロマネジメントに反省することなく、正義のための悪循環が繰り返されるというわけだ。

まずは、完璧主義者が織りなすマイクロマネジメントを紹介しよう。

完璧主義者が織りなすマイクロマネジメント

『完璧』でいられるフィールドで、マイクロマネジメントの鞭を振るう

クリエイティブ脳にとって『完璧』ほど意味のない言葉はないのではなかろうか。成功は数ある失敗を経てたどり着くものと認識しているからだ。最初から完璧を求めたりしない。
一方でクリエイティブ脳からほど遠い者ほど、失敗を恐れ『完璧』を崇拝する。
完璧主義者は自らは何も創造をしない、ゆえに失敗も生まれない。しかし他人が創造したものに失敗を見つけ出し、横槍を入れ自らの牙城として乗っ取る。

完璧主義者が『完璧』でいられるフィールド、それが『管理』なのだ。

完璧主義者はこと『管理』において、水を得た魚のようによく動く。これまで注意し正したいと密かに思っていたことを、管理職になることによってオフィシャルに正すことができるからだ。
ターゲットはもちろん自分ではなく、他人。完璧主義者にとっていつでも間違っているのは他人、だから正す!
正義感のかたまりだ。

管理職の仕事は「管理する」ことではないと、誰か教えてやってくれ。

「なんか気持ち悪い」から始まるマイクロ指示

完璧主義者にとっての完璧とは自分ルールによって定められた定義、よってその法典は本人の頭の中だけに存在する。

・「折り返しのない一行になるように、ポイントを調整すべき」(ただのワード文書)
・「このメールの言い回しより、こちらの方がいいからこの文章を使うべき」(もちろん上司が作った文章)
・「自分がやっている方法と同じ方法をとるべき 」(印刷してハンコ、ペーパレス逆向)
・「〇〇しないようにして」(そんな話、いま初めて聞きましたって指示)

「正気かよ」と思えるような細かい指示を、真顔で言ってくる。
理由が明白ならまだ理解もできる、しかし大方の理由は「なんか気持ち悪いから」「こちらの方がいいから」「その方法が正しいと思うから」

それ、全部主観ですよね。
「なんか好き」から始まる恋はあっていいが、「なんか嫌い」から始まる指示はあってはならない。

『やってる感』を出したい

「細やかな管理を行い、業務の改善を遂行している」
と本人は思っているが、周りから見ると今まで問題のなかった事象をわざわざ引っ張りだし、管理という名の監視によりスクリーニングした結果、改善どころか余計なチェック作業が増えて周りは迷惑している、というのが現状。
まったく生産性のない管理を乱発し、要所要所に自分の名前を出すことで存在感(威圧感)を放つ。その観点から、優先順位はいつも会社ではなく自分。自分の意見優先で部下の仕事を進めようとする。

また、つまらん確認をこれまた真顔でしてくる。
「〇〇という事でよかったよね?」と。
当初これは何なんだ?と私自身戸惑った上司の行動の一つであったが、『やってる感』『知ってる感』を出すための演出だと後に分かった。

管理にばかり注力しているため、テクニカルに欠けている。微妙にずれた『知ってる感』アピールは、却って無能感を部下に晒すだけである。

マイクロマネジメントが与える部下への心理的悪影響とその対策

部下の感情停止

結果よりもやり方・プロセスを細かく管理するうえ、ちょいちょい手も出してくるので、手出しされた方としては、
「何で上司の残りものを片付けないといけないのか?」
「そもそも、働くとはどういう事なのか?」
企業における自らの存在の意義を問うてしまうような初期問題に陥る。

そこから自動的に『思考停止』『想像力停止』が発動する。
「感情さえ持たなければ疑問も持たない。感情を捨て、言われたことだけやればいいんだ!」と考えるようになり、ロボットと化し流れ作業に徹する、荒涼した雰囲気を漂わせながら。
そうなると職場の雰囲気は悪化の一途。やりがいもへったくれもない。

ほうれんそう(報連相)を怠る

とはいえ、感情は容易に捨てられない。プロセスに細々と口を出されるくらいなら、いちいち報告せずに結果だけを報告する、という方法を私は実際に取っている。
たまに過程の内容を言われたままにCCなどで報告してはみるが、細かい尋問と指示があるだけで有用と思えることが皆無。よってもうCCにも入れない。
たとえ問題が起きたところで、マイクロマネジメント上司の元では、今後絶対にミスを起こさないための方法やダブル・トリプルチェック等の手間が導入されてしまうので、極力内密に問題を解決するよう心がける。

おかげで、根回し技術が磨かれた。

メンタルで勝つために

細か過ぎる上司に発狂して辞めたいのは山々であるが、コロナ不況のこのご時世、簡単に職は失えない。
それならメンタルで上司を上回るトレーニングをするのが、現時点では得策だと考えている。

一概には言えなが、私の上司においては鉄壁と見せかけて恐らく他人を信用できないメンタル弱者だ。それゆへ強攻へと走る。
ギャーギャー吠える上司を指で弾き返すイメージトレーニングで、まずは自らのメンタル強化が第一だ。

おすすめしないが実践している方法

番外としてひとつ、私がときどき実践する方法をご紹介しておこう。
その名も『アクセレレート・ミッション』
完璧主義でマイクロマネジメントの猛威を振るう上司が、これをすると怒りそうまたは、注意をくらいそうだなと思われるほんの些細な事を、あえて実行してみる。

例を上げると、指示された業務を行うは行うのだが、文字の並び・ポイントなど、どうでもいい点で上司の満足からは少し離す。
上司の「気持ち悪い」ポイントを加速(アクセレレート)させ、上司ルール適応外に慣れさせる、またはメンタルをじわじわと攻撃する。(攻撃しているつもり)
同時に、マイクロマネジメント上司のしょーもなさがアクセレレートし、他部署や外部へ漏れ伝わることにも期待を掛けている。
ここまでくると、マイクロマネジメントされている自分を俯瞰して楽しむこともできる。(とはいえまだまだ修行不足ゆえ、ときどき沈みはする)

ただし、目に見える効果はまだ感じられないうえ、上司は上司で細かい意地悪をしてくることがあるので、長期戦と報復の覚悟がある方のみ実行されるのがよい。


部下の立場で物申す、マイクロマネジメントを見直した方がいい理由

「細かい管理で何が悪い!部下を管理することでミスが減少し、誤った工程を管理できるメリットがあるではないか。」というマイクロマネジメント側の意見もあるだろう。
では、マイクロマネジメントをすることで起こる本人にとってのデメリットは何か?
離職率が高まることが言うまでもないが、ほかには?

実際にマイクロマネジメントを行っている張本人がこの内容を読むとは到底思えなが、部下の立場から”上から目線”で、マイクロマネジメント上司へ「マイクロマネジメントを見直した方がいい理由」を忠告しよう。

部下が上司を舐める

「弱い犬ほどよく吠える」
マイクロマネジメント上司をもつ部下の多くは、そう思っているだろう。

要するに、細かいことを注意するくらいしか業務に口出しすることができない能力の劣る人物だ、と認識してる。もしも能力のある人物なら、毎日小言みたいな指示を飛ばさず、抜本的な改革へと静かに踏み出すだろう。

我が上司は最近マネジメント本で仕入れたのか何かで、語尾を「〇〇して」から「〇〇した方がいい」と微妙に柔らかくしているのは分かるが、やってることが一緒なら部下は増々舐めるだろう。

自身のキャリアにならない

肩書としては良いキャリアになるだろう。しかし能力・知識量としてはどうだろうか?
技術職だけでなく、事務職においても日進月歩の昨今で、新たな方法を模索することなく昔のまんまの作業を行い強要していては、10年先は正直使い物にならないだろう。

重箱の隅をつつく暇があるのなら、業務の効率化に役立つ勉強でもして、部下から尊敬される努力をしてはどうかと、冷ややかに部下は見ている。

以上、完璧主義者でマイクロマネジメントをする上司について書いてみた。
私が所属するのは小企業であるため、業務が画一化されておらずそれぞれに違う業務を行っている。上司にとっても把握しきれない部分があるため、管理される側にとっていくらか抜け穴があるのは幸いだ。
また、同じような立場の同僚と秘密裏に情報共有ができており、事前にわかる範囲で警報を出し合っている。
話を理解してくれる同僚がいることにも感謝している。

マイクロマネジメントへ真っ向勝負では太刀打ちできない。相手は抜け目のない完璧主義者、どう反論しても戦力消耗で心的ダメージを受ける。
だからといって、心を殺し従順なロボットと成り果て1日の半分以上を過ごすのは面白くない。
ここは『裏工作』に徹しよう。

マイクロマネジメントに翻弄され精神崩壊真っただ中という方は、「マイクロマネジメントに対抗できるのは、『裏工作』だ!」と信じ、遊び半分でまい進しているしがない会社員が日本の片隅にいることを、ときどき思い出してほしい。




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