日本酒「稼ぎ頭」!
文字だけで想像すると、辛口でキリっとした男っぽい日本酒を思い浮かべるのではないだろうか。しかしこの日本酒は、肉体労働でハードに稼いでくれるガテン系な「稼ぎ頭」ではなく、どちらかと言えば、甘く日常を忘れさせてくれる高級クラブのホステスのような「稼ぎ頭」である。
京都伏見の柔らかい水
「稼ぎ頭」を醸すのは、にごり酒の「月の桂」でも有名な蔵元・増田德兵衞商店。最も古い酒蔵のひとつでもある増田德兵衞商店は、京都・伏見にある。
日本酒では「灘の男酒・伏見の女酒」という言葉がある通り、伏見の軟水からは、口当たり柔らかなで滑らかなお酒が生まれる。ご多分にもれず「稼ぎ頭」も、溶けるように馴染む優しい口当たりで、とにかく飲みやすい!
フルーティーというよりフルーツ
澄んだ水のようなフルーツ、と言ってもいいようなほど口に広がる華やかな風味は、甘味・うま味・程よい酸味、全てが調和する完全体である。
アルコール度数8%と通常より低いため、お酒が弱いけれど日本酒を一度試してみたい女性にも、もちろん日本酒は辛口を決めているお父さん世代にも、新たな日本酒の可能性を感じるために試してほしい一杯である。食前酒として、日本酒が好きには食後の”デザート酒”としても愉しめる日本酒だ。
マリアージュを楽しむなら、個人的にはクリームチーズや白みそを洋風にアレンジしたアテがおすすめ。
女子が好きなヤツ
フローラルな白ワインにも例えられるほど、日本人離れしたこの日本酒は、ワイングラスでいただくのが乙だろう。ボトルも4合瓶とは思えぬスタイリッシュさ。
カフェ好きおしゃれ女子や、お酒はワインしか飲まない決めている欧米リスペクトな都会派の女性も、「稼ぎ頭」のエレガントで優雅な味わいには納得せざる得ないだろう。