頬や目の間が重い、頭痛もある。ドロドロした鼻水が気持ちが悪い。できることなら、顔面の穴をとり出して、すっきり洗い流したい!
そんな苦しい副鼻腔炎だが、副鼻腔にたまった膿を、一気に滝のように洗い出し”デトックス”してくれる素晴らしい薬草があるのだ。しかも高いお金を出して買わずとも、ネットでより安いもの探し回らなくとも、近所の道端で無料で採取できる。そんな副鼻腔炎患者の救世主を紹介する。
◆目次
つらい副鼻腔炎と、副鼻腔炎に伴う症状
目の間や頬・額の奥に左右四対合計8つ空洞があり、これを「副鼻腔」という。そして風邪のウィルスや細菌などにって、副鼻腔の粘膜に炎症が起こる状態を「副鼻腔炎」という。
私の場合副鼻腔になったきっかけは、多くの人がそうであるように、風邪。風邪の後なかなか鼻水だけが改善せずに、”鼻水が喉に流れる”「後鼻漏(こうびろう)」という症状が数か月もの間続いていた。鼻汁か痰か分からぬドロドロが喉にたまり、毎日不快。一生この状態のままかと心配になり、耳鼻科を訪ねたところ、「副鼻腔炎」という診断結果であった。
副鼻腔炎と同時期に、目やにが止まらない結膜炎の症状にも悩まされていた。他の副鼻腔炎経験者に聞いたところ、慢性的な頭痛や、耳が聞こえにくくなるという症状が出たケースもある。顔の中心に位置する鼻腔を通して、目や耳や額まで副鼻腔でつながっているため、副鼻腔の膿が顔面の空洞を通して各部位に悪影響を及ぼすのだ。
耳鼻科での治療は、たいてい抗生剤処を方され治るまで飲み続けること1カ月から数カ月。私の場合は、「クラリスロマイシン」という抗生剤と、痰のすべりよおくするという「アンブロキソール塩酸塩」の2種類を処方され服用した。
そして、もうひとつある薬草を使うことで、副鼻腔炎が劇的に改善し、抗生剤の処方から1カ月後のレントゲン検査で、私の顔面を占拠していた白い影が、すっかりなくなっていたのだ。
蓄膿症にきく生どくだみ療法
副鼻腔炎の抗生剤での治療は、毎日薬を飲むだけで劇的に改善するものではない。インフルエンザのタミフルと同じで、他に方法がないからとりあえず飲むといった自動的なものだ。私としては、数カ月続いてる後鼻漏を、先の見えない抗生剤だけで改善を試みるのに、不安を感じていた。
自然派は、困ったときの家庭の医学ではなく、困ったときはこの本『家庭でできる 自然療法』である。この本は実に素晴らしく、あらゆる症状・不調に対し薬に頼らず身体の中から健康に改善するという、知恵と優しさに溢れた内容で、一家に一冊置いておいて損はない名著である。
本の紹介はほどほどに、副鼻腔炎とそれに伴う後鼻漏を、一日でも早く治したい一心で、『家庭でできる 自然療法』に載っている副鼻腔炎の改善方法を実践したみたのだ。
本に記されている「蓄膿症にきく生どくだみ治療」はたったの4行。方法はとても簡単だ。
2.ドクダミの生葉五~六枚を重ねて棒状に巻き、塩で揉んで青い汁の出るまでグニャグニャする。
3.それをさらに硬く巻いて悪い方の鼻に差し込み、30分くらい置く。
4.鼻をかむと、青い膿と一緒に鼻汁が出てくる。
というものだ。くれぐれも片鼻ずつだ。
最初はなかなか鼻が反応しないが、長時間置くことで鼻水が滝のようにドドドと出始める。そうなるとしめたもので、鼻がドクダミに馴染んで鼻水の流れに勢いが増す。そしてまた新しい葉を詰めて鼻水を出すを何度も繰り返す。不思議なもので、副鼻腔はブックホールにでもなっているのかと思えるほど、何度やってもまた鼻水が溢れ出るのだ。私の場合、1・2週間は毎日数回、その後1日1回はこれを繰り返し行った。
毎日何度も行うのは大変と思われるかもしれないが、テレビを見ながら、掃除をしながら、歯を磨きながらだってできる、簡単な方法だ。方法は簡単だが、最大の難点がある。それは、「臭い」ことだ。
とてつもなく臭い、されどありがたい、ドクダミ様
ドクダミの入手方法
ドクダミの生葉はどこで入手できるのか?
答えは「どこでも」である。
日本では、北海道南部から沖縄にかけて広く生育している。
葉の形状はハート型。新芽に近ければ綺麗な緑色で、日が当たると赤味が増すが、効果に影響はない。
普段はあまり気がつかないが、住宅地など辺りを歩けばどこにでも生えている。道端や溝、建物の間など、日向よりはやや日陰のジメっとした湿気の多い場所を好んで生育している。春先から秋にかけて、勢いよくあらゆる場所に繁殖しているが、冬場になれば枯れてしまう。
しかし、ドクダミは驚異の繁殖力を持っているため、再び春になれば白い花を咲かせドンドン成長を続ける。というのも、ドクダミは地下約40センチの深さに根を張り、広く地下茎を伸ばして繁殖する。そのため、冬場に枯れていても完全に枯れ切ることはなく、暖かくなればまた力強く、コンクリートの間からでも繁殖を広げるのだ。
ということは、副鼻腔炎の自然治療としてドクダミの生葉を手に入れるには、冬場以外はいつでも始めることができるわけだ。
もしどの葉がドクダミの葉なのか分かりづらければ、匂いを嗅ぐとよい。強い特異臭が、その存在を知らせてくれるだろう。
ドクダミの強力な抗菌作用
良薬口に苦しとは言うもの、ドクダミの臭いは少々苦さなんて気にならないほど、本当に臭い!言葉では言い表すことができないこの強い臭いの元が、「デカノイルアセトアルデヒド」という成分で、強力な抗菌・抗カビ作用を持ち、細菌やウイルスのほか、白癬菌(はくせんきん)やブドウ状球菌までも抑え込む力があると言われている。
ドクダミを乾燥させると、特異臭と共にデカノイルアセトアルデヒドも分解されるため、抗菌作用は失われる。副鼻腔炎を治したければ、臭くとも必ず「生葉」で行うように。
まとめ
私が副鼻腔炎に悩まされていたのは今から5年ほど前だ。今でも勢いよく生い茂るドクダミを見て、時々現状を確認するべくドクダミを鼻に詰めてみる。もしかしたらまた以前のように副鼻腔からドバドバ鼻水が出るのではないかと、期待半分で恐る恐る試す。10分経っても20分経っても、少し出るくらいであれほどまでの鼻汁はもう出てこない。ドクダミを鼻に詰めれば、いつでも反射的に鼻水が出るのではなく、ドクダミが副鼻腔に溜まった鼻水を、その殺菌作用により引きずり出していたことがよくわかる。
とはいえ、拒絶反応が出るほどドクダミは臭い。それを直接鼻に詰めるなんて、バカバカしいとお思いの方もいるかもしれない。しかしひとたび試せば、その効果に驚くこと間違いない。
副鼻腔炎を治したければ、騙されたほ思ってドクダミの生葉を鼻に詰めることを、おすすめする。
慢性副鼻腔炎のものです
教えていただき
心から感謝します
薬の副作用のため、治療を中断し、ふさぎ込んでいました
本を買って読みます
これからは毎日やります
春さま
コメントをありがとうございます。
今年の3月からブログをはじめ、ほんのわずかでも誰かのお役にたてたと思うと大変うれしいです。
つらい副鼻腔炎の症状が、少しでも改善されることを祈っています。
コメント失礼致します。
『壮快』という雑誌の編集部のものです。
こちらの記事についてお伺いしたいのですが、私宛てにメールを頂戴することは可能でしょうか?
(お問合せ先にある blog_information@sumerko.com 宛てにメールがお送りできませんでした…)
不躾なお願いで恐縮ですが、よろしくお願い致します。
蓄膿症になってしまい祖父に電話したところ、ドクダミの葉っぱを昔はつめて治したものだと聞きました。スマホで調べたところこちらにたどり着きコメントした次第です。
公園に生えている葉っぱを持ち帰り家で実践したところ確かに膿や鼻水がドバドバ。続けてみようと思います。
ありがとうございます。