「ル・ポールのドラァグレース」
勝手にドラァグレース・マスターズ ※完全妄想企画※

オヤジ目線で言わせていただくと「若いドラァグクイーンは綺麗で可愛い」。若いに男も女も関係ないのは万国共通だ。一方で目の保養は若さだけではない、鍛錬された熟練の技もまた、目の保養に値する。どの世界でも、極めれば極めるだけの「味」がでるものだ。そんな名人芸を堪能できるドラァグレースがあったなら…
というわけで、今回はもしもお時間が許すなら、勝手に『ドラァグレース・マスターズ』妄想にお付き合いいただきたい。
※実際にこのようなドラァグレースは存在いたしません。



マスターズ・レース 概要(※妄想中)

『ドラァグレース・マスターズ』に該当するクイーンは、ル・ポールのドラァグレースへの出場経験があり優勝は未経験、かつ2020年6月現在40歳を超える、オーバー40の美魔女としたい。

名人芸に競い合いや厳しい評価は必要ない。そのためこの妄想番組『ドラァグレース・マスターズ』においては、従来のドラァグレースに見る勝ち抜いた者だけが舞台に立てるトーナメント制ではなく、総合得点によって順位を決めるリーグ戦方式がいいのではないだろうか、と勝手に考えている。それにより、視聴者はそれぞれクイーンの技や個性を十分に楽しめるからだ。

そんなわけで個人の趣味と独断で、出場クイーンを下記のとおり選出してみた。

出場クイーン候補(※妄想全開中)

もしも、あくまでもしも『ドラァグレース・マスターズ』が開催されるなら、一体どのクイーンが出場して然るべきだろうか。『ドラァグレース・マスターズ』に出てほしい初代マスターズ7を、個人の見解で選出してみた。

※何度もいいますが、実際にこのようなドラァグレースは存在いたしません。

シャネル(Shannel) 【シーズン1】

『ル・ポールのドラァグレース』シーズン1で嵐を呼んだ女、1979年生まれのシャネール(Shannel)をまず最初にあげたい。
シーズン1で見せたシャネルの姿は、美しいけれどやや自意識過剰でちょっぴり高慢ちきな女であった。
高慢ちきではあるが、努力を怠らない真面目なショーガールだからか、もしくは美を追求する真摯な姿勢からか、なぜだか憎めない存在。シャネルがプライドを保とうとすればするほど、そこに誰もが共通に持ち合わせる荒々しい人間的な”弱さ”を、発見してしまうからなのかもしれない。
はたまた強烈なSっ気が、人を惹きつけるから!?「あの透明な目で睨まれたい」と思うのは私だけだろうか。
シャネルの巻き起こす嵐を、10年以上の時を経てまた見たい。

ジャスミン・マスターズ(Jasmine Masters)【シーズン7】

マスターズともなれば、声ひとつでその圧倒的な存在感を示せるものだ。声+存在感、それすなわちジャスミン・マスターズのことだ。『ドラァグレース・マスターズ』に出るのが運命づけられたようなおあつらえ向きの名前。
1977年生まれの彼女は、ドラァグクイーンでもありドラァグレース出場後はYoutubeチャンネルを開設。色々問題もあったようだが今やユーチューバーとしても活躍中。
シーズン7ではヴァイオレット・チャチキやミス・フェイムといった綺麗どころがわんさかいたため、そちらに目を奪われてしまったが、いやいやジャスミン・マスターズも負けてはいなかった。世界基準で一度見たら忘れられない、今なお目を奪われてしまうくらい、魅力的な存在なのだ。

チャーリー・ハイズ(Charlie Hides) 【シーズン9】

なんてったって綺麗!歴代出場クイーンの中で最年長であろう、1964年生まれのチャーリー・ハイズである。
シーズン9に出場した時点では、52歳であった。それにしては若いクイーンと並んでも見劣りのしないスタイルと美しい肌。シーズン9フィナーレで、「今の美人は誰だ?」と動画を静止してまで確認すると、それは若々しく美しいチャーリー・ハイズであった。
そしてご覧のとおり、素顔でもこんなに透明感のある艶やかな美肌!もしかすると人の手を借りている可能性もあるが、これほどの美を保つ努力は尊敬に値する。キャリアといいこの美しさといい、もう一度ドラァグレースその実力をじっくり見てみたい。
シーズン9が始まる前の2011年から自身のYoutubeチャンネルを持ち、マドンナやレディ・ガガなどセレブのものまね動画をアップしている。



ミス・カーシャ・ディビス(Mrs. Kasha Davis) 【シーズン7】

”綺麗”よりも”笑い”を狩りに行く関西ノリの感覚が好きだ。シーズン7で見せたパフォーマンスも折り紙つきのおもしろさであった。
派手な色合い・アニマルなどの柄モノ・大振りのアクセサリー・パーマヘアなど、ファッションセンスにおいても個人的に親しみ深いやや関西色。体系はぽっちゃりというほどではない、かといって決して細身ではない、しっかりとした昔ながらの骨太な骨格で安定感があり、豪快で家庭的な雰囲気も漂う。そんな彼女に母性を感じない人はいないのではないだろうか。1971年生まれのミス・カーシャ・ディビスだ。
彼女のインスタを眺めながら誰かに雰囲気が似ていると感じた。お茶の間を賑わせた全盛期の故・野村沙知代氏だ。どうりで、ゴージャスな肝っ玉マダーム。

アシッド・べティー(Acid Betty) 【シーズン8】

そのファッションセンスは唯一無二、誰とも被らない世界を見せてくれるのが、1977年生まれのアシッド・ベリーだ。
あまりの奇抜さに、たまに北斗の拳に出てくる世紀末過ぎるキャラクターに見えてしまうところはご愛嬌だ。
サイケデリックでファンタジーという相反するイメージを過激に表現するも、実は心優しい人物あるという点が、ファンに愛されるところだろう。
シーズン8以降まだオールスターには出場していないが、激しく相手を蹴落とさねばならないオールスターよりも、技や光るアイデアといった個性を十分に発揮できる『ドラァグレース・マスターズ』があるならば、ぜひ出場してほしいところだ。

ラトリス・ロワイヤル(Latrice Royale)【シーズン4】

やはり”マスターズ”の名のもとに、この方は必要ではなかろうか。1972生まれのラトリス・ロワイヤル!
ミス・コンジニアリティとなったシーズン4、オールスター1とオールスター4、さらにクリスマス企画であったホリデースペシャルと、ドラァグレース出場はなんと4度!
映画『Cherry Pop』の男装では低い声を活かし男らしく、一方映画『AJ&クイーン』では妙に色気がある女装と、いろいろ演じることができる名役者だ。
演技だけでなくリップシンクもほんとすごい。感情的な表現から、激しいダンスまで。あの巨体からまさかのスプリット(前後開脚)が登場すると、そのド迫力に目が釘づけになる。
もし『ドラァグレース・マスターズ』があるならば、ラトリス・ロワイヤルには必ず出場して、ドラァグレース・コンプリートクイーンとなってもらいたい。

ジェシカ・ワイルド(jessica wild)【シーズン2】

マスターズと言うには若くやや失礼にあたるくらいであるが、再びドラァグレースで見たいという期待を込めて、1980年生まれ40代に突入したばかりのジェシカ・ワイルドをあげておきたい。彼女はシーズン2以降、オールスターにはまだ登場していない。
シーズン初期においてはクイーンたちの、闘争心が激しく勝ちたい気持ちがむき出しな激情シーンも多くあった。その中にいてジェシカ・ワイルドは、穏やかで性格の良さがにじみ出ているクイーンであった。
今後オールスター出場の可能性もあるが、クイーンがクイーンを落とす下剋上バトルよりも、ジェシカ・ワイルドの素晴らしさを、角度を変えて見れるような平和的なレースがあればと、願うのである。

惜しくも圏外

『ドラァグレース・マスターズ』という妄想を思いついた時に、真っ先に思い浮かんだクイーンは、ジンジャー・ミンチ(Ginger Minj)であった。
演技力・歌唱力・笑いのセンス・顔芸・目力、どこをとっても名人の域に達しているように見える。ダンスは苦手なはずなのに、本番ではまるで自分の動きのように自由に踊れる姿を披露するあたりは、プロフェッショナル。
しかし!実はジンジャー・ミンチ、なんとまだ40歳になっていなかった!(2020年6月現在)失礼ながらまさか!?と思った。素顔で演じた『AJ&クイーン』で、金持ちに群がる姑息な男を演じるその演技は、ずる賢い男を演じたらかつて右に出る者はいなかった金子信雄のようで見事であった。
一方ドラァグの姿は、ご承知の通りぽっちゃりながら強くたくましく美しく、そしておもしろい。ふくよかで豪快な様は、女優・冨士眞奈美のよう。お若い方は「誰だそれ?」と思われているだろうが、とにもかくにもジンジャー・ミンチにはいい意味で往年の役者の職人的な雰囲気が漂ってるのだ。

しかし、自ら『ドラァグレース・マスターズ』の設定をオーバー40と設定した手前、泣く泣く諦めたジンジャー・ミンチの妄想出場であった。



あったらいいな

完全妄想企画として書いたこの『ドラァグレース・マスターズ』にここまでお付き合いただき、ありがとうございました。
シーズン1から10年以上経過した。このままドラァグレースを10年・20年と長年楽しむことができたら、当時は若かった出場クイーンもだんだんと熟練の域に達してくるであろう。
そのようなクイーンたちの円熟化を想定し、フレッシュなクイーンばかりでなく、見ていて感心するようなベテラン芸を楽しめるドラァグレースというのも、また見ごたえのあるものになるのではなかろうかという、妄想兼ある種の提案企画でとして書かせていただいた。
この思いがアメリカまで届くことを密かに願っている。

最後に、『ドラァグレース・マスターズ』はあくまで個人の妄想であり、実際にこのような企画は断じて存在しないことを重ね重ねお伝えしておく。

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  1. 熟女クイーン好きとして激しく同意する人選です。
    色々妄想すると止まらないですね。

    ジンジャーが冨士眞奈美に似てると思うのは
    世界で自分だけだと思っていました。
    嬉しいです。

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  2. 凡猫様

    いつもありがとうございます。
    そして、
    熟女クイーンの人選および冨士眞奈美に、ご賛同いただきありがとうございます(笑)

    返信
  3. Ravenも40歳越えかつ優勝していないので参戦してほしい…!彼女が参加したら今度こそ(笑)Winnerになって欲しいですね。

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