お酒が好きでよく飲むという人は、元々アルコール分解能力を持っている。アルコールの中で、ワインでもなくウイスキーでもなく”日本酒”が好きだ！、という人はさらに日本酒が体質に合っているのであろうと推測される。
ならば、その合う日本酒をコスメとして使えば、肌に馴染みが良いはずだ！ということで、おすすめの日本酒美容とコスメを紹介する。
◆目次
日本酒が肌にいい理由
日本酒を飲むのは好きだけど化粧品はまた別物、なんてもったいない！せっかく日本酒が好みに合っているなら、日本酒を優れたコスメとして使わない手はない。
アミノ酸の保湿力
多くの化粧品には美容効果を高めるために、数種のアミノ酸をわざわざ添加している。しかし日本酒には、既にそのアミノ酸が20種類以上も含まれている。アミノ酸は肌に潤いを与えてくれる作業があるため、日本酒にはみずみずしい肌を保つ保湿効果か期待できる。
美白効果
日本酒の製造には、メラニン色素の生成を抑えるはたらきがある。メラニン色素とは、ご承知のようにシミ・ソバカスの原因になるもの。メラニン生成する過程でできるチロシナーゼ、このチロシナーゼの働きを抑える物質が日本酒・酒粕・麹に含まれており、シミ・ソバカスを防ぐことができるのだ。昔から酒や麹を扱う杜氏の手が白く艶やかできれいな理由が、科学的にも立証されている。
日本酒美容とコスメ
日本酒は保湿・美肌があるため、日本酒が主成分の化粧品が多く販売されている。その中から日本酒を飲むのが得意な筆者が、実際に使用してみて良かった”日本酒美容とコスメ”を3種類紹介する。
菊正宗・日本酒の化粧水
何といってもこの大容量が一番の魅力の”菊正宗・日本酒の化粧水”。その量なんと500ml！それでいてお値段は1,000円前後。近所の大きめのドラッグストアで購入できるのもありがたい。この量だと躊躇なくボディーローションとしても使用できる。
効果のほどはと言うと、保湿に関しては申し分ない。直ぐに蒸発することなく、穏やかにしっとり潤う。夏場ならこれ1本でも十分なほど。私は少しアレルギー持ちであるのだが、日本酒が体質に合うせいか肌荒れもない。日本酒好きからすると日本酒特有の香りはそれほどなく、まったく気にならないレベル。
化粧水だけは物足りない方は、150mlの美容液もおすすめ。伸びがよいため、少量で潤いとハリがでる。化粧水同様ボディークリームとして使用したい方は380mlの乳液もある。
北川本家清酒・富翁 美肌
こちらの”北川本家・純米酒 美肌”は、伏見の良質な地下水から造られた純米酒そのもので、もちろん飲むこともできる。甘い麹の香りに包まれ、肌のお手入れしながらほろ酔い気分になれる至極の一杯ならぬ、至極の一滴。（アルコールに弱い方にはおすすめできない）。香料・保存料・着色料は不使用で、身体に悪いものが何一つ添加されていない安全な化粧水。”菊正宗・日本酒の化粧”に続き、こちらもお手頃価格で、ジャブジャブ使える。
付け心地は、日本酒だけに少しベタつくところはあるが、それは最初だけ。すぐに浸透し肌がもっちりとする。夏場はこれ一本のパッティングで十分であるが、冬場はもう少し保湿力が欲しいため、グリセリンを少量入れて完全な化粧水にして使用している。アルコールが強いため、導入化粧水としても使える。
”北川本家・純米酒 美肌”が体質に合えば、まだ試したことはないが通常の日本酒を化粧水として使うことも十分可能だろう。その場合、米の磨きの多い純米大吟醸酒よりも、醸造アルコールが入っていないうえに、米の磨きが少ないことで栄養素が多い『純米酒』を使用するのがよい。
”北川本家・純米酒 美肌は、場所によるが、デパートの日本酒売り場で購入できる。京都・錦市場の酒屋でも見かけたことがある。そのほかネットでも購入ができる。正真正銘のお酒であるため、通常ドラッグストアでは販売されいない。
豊富な栄養成分を肌に凝縮・酒粕パック
酒粕に含まれる麹にはメラニン生成は抑える効果がある。また酒粕には、ビタミン・ミネラル・タンパク質と栄養の宝庫。その力をダイレクトに取り入れる方法、それが酒粕パックだ。
用意するものは市販の酒粕と、精製水。酒粕は化粧水と同様に、米の磨きが多い純米大吟醸酒ではく醸造アルコールや添加物の入っていない『純米酒粕』を選ぶのが良い。
さて、酒粕パックの作り方は非常に簡単！
1.酒粕を水で練る（溶かす）※顔に塗って垂れない程度
2.肌に塗る
3.しばし置く
4.洗い流す
以上である。
精製水と書いたが、1回使い切り分の酒粕を練る（溶かす）場合は、水道水で十分であり、私は水道水を使用している。
酒粕パックを数日分作り置きしておきたい場合は、精製水がよい。食品であることを考慮し、冷蔵保存で1週間以内には使い切るように。
美白を実感できるには続ける必要があるだろうが、とにかくパックの後はしっとりもっちり肌になる！シートマスクよりもお安く、安心安全の成分でお肌のお手入れができるのはうれしい。
さぁ日本酒好きな女性のみなさま、体の外も中も日本酒に酔いしれてみるのはいかが？