台湾・高雄にある佛光山寺と佛光山佛陀記念館は
心が仏のようになる、素晴らしき仏教ワンダーランド

台湾といえば食べ物やショッピングに目がいきがちだが、見るべき場所行くべき場所がいっぱいある。なかでも猛プッシュしたいおすすめの場所が、南部の台湾第二の都市・高雄市にある「佛光山寺と佛光山佛陀記念館」だ!!台湾南部で最大の仏教寺になる。
偉大で優し気な金色の仏様が鎮座し、その前に広がる壮大な広場とそびえたつ八つの大きな塔。「この目で確かめたい!」。予測不能なスケールである佛光山佛陀記念館の写真を見た瞬間からはやる気持ちが止められず、LCCで関空からひとっ飛び、高雄へ降り立ち現地へ行ってきた。



佛光山までの行き方・アクセス方法

まずは佛光山までのアクセスから紹介する。
地図で見れば高雄市街地から離れており、言葉が通じないのにローカルバスに乗るのは少し不安に思われるかもしれないが、ありがたいことに直行バスがあるため、意外に交通は簡単だ。

左営駅から、佛光山直行バス・哈佛快線に乗る

高雄市中心部から、高雄MRT(高雄捷運)に乗り左営駅へ。左営駅は台湾新幹線(台湾高鉄)の乗り場でもあるため、台北から高雄まで新幹線で約1時間半、台北からの日帰りも可能である。

ここではMRTの出口から紹介する。
まずはMRTの改札を出る。それから「高鉄(台湾新幹線)」と書かれた1番出口から地上へ出る。

1番出口・高鉄方面へ向かう
1番出口地上へ向かうエスカレーター
左手にバス停が見える

1番出口から地上に出て、地上からさらに上へと続くエスカレーターに乗れば高鉄乗り場へ、地上から左手に行けば複数のバス乗り場がある。

「E02往佛光山」の標識を探す

バス乗り場へ向かい「E02(往)佛光山」と書かれたバスの電子標識を探す。
私が佛光山へ行ったのは土曜日の朝8時半過ぎであったが、既に多くの乗客が佛光山行バス停前で列をなしていた。大変な人気だ。その多くは地元台湾の観光客または佛光山で働く職員、その他欧米人観光客の姿もあったが、その日その時そのバスに乗り込んだ日本人は、私だけであったようだ。

哈佛快線の停車駅は2駅「佛光山」と「佛陀記念館」
佛陀記念館が描かれたかわいいバス

待つこと数分、通常のローカルバスよりもやや豪華な佛陀記念館ラッピングバス(高雄客運バス)が到着した。

バスに揺られ約30分経てば、流域面積が台湾最大となる河川・高屏渓に掛かる大きな特徴的な橋『高屏渓斜張橋』が見えてくる。高屏渓斜張橋が見えればもう佛光山は間近だ。
ちなみに高雄から向かって高屏渓斜張橋の手前までは高雄市、橋を越えれば台湾最南端のリゾート地で映画「海角七号」のロケ地にもなった『墾丁』がある屏東県に入る。

高雄客運バス・哈佛快線(E02)
http://www.kbus.com.tw/bus_info.asp?id=105

哈佛快線は、「佛光山」と「佛陀記念館」の2カ所に停車する。
先に停車するのが「佛陀記念館」。「佛陀記念館」はあのそびえ立つ八塔と、大仏様がいらっしゃる施設がある場所にあたる。大半の乗客は佛陀記念館で降りる。真っ先にあの大仏を拝んでおきたい方や、時間に制限があり佛陀記念館だけを訪れる方はこちらで降りるのがよい。

次の停車駅「佛光山」は、信者さん達がお参りに訪れたり僧侶が働いておられる佛光山・本堂がある場所になる。もちろん観光客が訪れてもよい。

「佛光山」から「佛陀記念館」、「佛陀記念館」から「佛光山」と、2カ所のバス停間を歩いて移動する場合、山道を通ると勾配が急で時間も体力もかかるが、バスが通る車道ならばわずかな距離になる。
佛光山をくまなく見歩きたいなら、どちらで降りても大差ない。(次項目の地図参照)

料金は片道大人片道70NTD。現金でも可能だが、台北を中心に高雄でも使用できる交通系ICカード『悠遊カード』を事前用意しておくことをおすすめする。『悠遊カード』があるだけで、台湾の旅が格段に快適になるためだ。
高雄で『悠遊カード』買うには、高雄MRTの窓口またはファミリーマートで可能。



とにかく広いぞ!佛光山

佛光山・全景図は、画像クリックで拡大して表示

まずは地図をご覧いただこう。佛光山はとにかく広い!
佛光山は大きく二つのエリアに分かれる。
地図の上半分が佛光山佛陀記念館、下半分が佛光山寺となる。
佛光山佛陀記念館は、台湾仏教をよく知るための博物館で、佛光山寺は僧侶がいて寺院がある実際のお寺になる。

佛光山の地形は単純に『山』。山一つに寺院と観光施設である記念館が建っている。そのため、上記で説明した通り佛陀記念館バス停と佛光山バス停は、さほど離れていない。山裾にあたる車道を通れば2つのバス停はすぐだが、山を登り寺院を巡るとかなりの距離と勾配になるため、佛光山を全体的に巡りたい場合は、靴は歩きやすいスニーカーがよい。



佛光山佛陀記念館・こんな素晴らしい施設が入場無料!

先に言っておくが、佛光山佛陀記念館は入館料が無料だ。しかし無料だとは思えないほど、施設は広大で美しく整備され、職員の方々は親切でかつサービスが整っている。

佛光山佛陀記念館は八塔と大仏を眺めるだけではない。施設の隅々まで美しい装飾がされ、さまざまな建物や展示があり、それぞれに職員・僧侶がおられ、希望があれば詳しく個人的に説明をしてくれる。
しかしながら施設は広すぎるため、全ての施設をひとつひとつ巡ることはなかなか難しい。

まずは物欲がお出向かえ

佛陀記念館バス停からバスを降りすぐに見えてくる建物が『礼敬大庁(禮敬大廰)』。ここには、様々なお土産・お菓子・レストラン・スターバックスまでなんでも揃うショッピングエリアになる。この時点ではまだあの大仏様は見えていない。

物欲を抑えながら礼敬大庁を抜けると、いよいよ佛光大仏様が遠くに見え始める。

ちなみに、礼敬大庁のお土産ショップでこんなにかわいいタピオカミルクティー・キーホルダーを見つけてしまった。遠足で訪れていた女子中学生も大人の女性も「クーアイ(可愛)!」と立ち止まる。私もこのかわいさに負けて帰りにお買い上げ。
このキーホルダー、ただ単にタピオカミルクティーの外見に似せたのではない、なんと液体のところまで似せた優れたタピオカミルクティー・キーホルダーなのだ(※飲んではいけない)。ハオクーアイ(好可愛)!

八道塔・ゲストルームで説明を受ける

大仏様の前に美しく建つ八つの塔。最も手前の左右にある『八道塔』と『七誡塔』、この二つの塔がゲストホールになっている。私は八道塔へ向かった。

中へ入ると、様々な写真の展示と、受付の女性一人と尼さんが一人。女性は笑顔でこちらに近づき、親切に説明をしてくれるも申し訳ないが聞き取れない・・私が日本人だとわかると、綺麗に整えられた応接室へ私一人が案内された。心地のよいソファーに美しい絵画、そして厳かな雰囲気・・・私、場違い。
しかし女性は続けた、「日本語のDVDがあり10分程度だからぜひ」と。政治家みたいな応接室で一人DVD鑑賞。途中温かいお茶まで出していただき、のっけから佛陀記念館を優雅に満喫。予想外に入館してすぐに詳しい説明を受けることになったが、結果的にはあちこち回る前に佛光山について知ることができ良かった。
向かいの『七誡塔』でも同じDVDを見て、説明を受けることができるとのこと。

帰りに佛光山佛陀記念館の地図が載ったパンフレットと、トリップアドバイザーの佛光山佛陀記念館へ飛ぶQRコードが記載されたオリジナルカードをいただいた。



佛光大仏様のお膝元まで参る

本館の奥に鎮座する佛光大仏様のもとへ行くため、広壮な広場『成佛大道』を突き進む。しかしそれは容易な道ではない。というのも本館に行くまでにも、さまざまな見どころが用意されているのだ。至る所に仏像があり、大きな太鼓や鐘、回廊には仏陀の物語が描かれた壁画などなど、なんせ見せ場が多すぎる・・・。


本館内も、やはり広い。
佛光山・仏教に関する資料展示や、仏像が所せましと並ぶ。当然ながら表記はすべて中国語(繁体字)、日本語表記はどこにもない。そのうえ仏教に関する知識が乏しいと、施設のすべてを理解することは難しい。

そんな中、私は『金光殿』という施設に何気なく入った。『金光殿』にはおみくじのようなものが置かれていたが、勝手引いていいものか分からない。そこへ声をかけてくれた職員さんが、幸運にも左営駅のバス停で私がバスの行き先を尋ねたご婦人であった。
親切なご婦人は、私が日本人だとわかると英語と少々の日本語が話せるこれまた親切な尼さんのところへ連れて行ってくれた。

「何かお困りですか?」と尼さん。困ったことは特になかったが、とりあえずおみくじを引きたいと伝えた。目に付く場所に置いているおみくじは、中国語・英語・ベトナム語など、日本語はなかったのだが、尼さんが奥から日本語版のおみくじを持ってきてくれ、一枚引かせていただいた。奥から出してきたところを見ると、2019年12月の時点で、どうやら日本人観光客は圧倒的に少ないようだ。
対応していただいた尼さんの、明るい笑顔と優しく楽しい口調は、聞くだけで何だか心が嬉しくなる。仏に遣える人はこうも清々しいものかと、驚きつつ完全に癒された。

こんな素晴らしい接待を無料で受けていいものか。感謝を意を込めて100NTDを寄付金ボックスに入れ、『金光殿』を後にした。

この時ひいたおみくじは「この世の憂い、悲しみと苦悩を担える人は修行者である」という吉とも凶ともとれる微妙なもの。日々修行者として謹んで精進いたす次第です。

本館の展示をある程度回ったら、佛光大仏様にさら近づくため3階へ移動。階段を登り切ったところで目の前に現れたのは、鎮座まします佛光大仏様!
この佛光大仏様、高さ約48メートル(台座を入れると108メートル)。一方日本で一番有名な座っている大仏・奈良の大仏の高さは約15メートル。佛光大仏は奈良の大仏の約3倍の高さを持つ。

佛光大仏様を堪能したところで、佛光山をさらに満喫するべく、次は佛光山寺を目指して歩く。



本堂を含む佛光山エリア

佛光山と書かれた『後山門』
『後山門』を反対から見ると佛陀記念館と書かれている

佛陀記念館バス停のすぐ横に、『佛光山』と書かれた『後山門』がある。ここから山道を登ったところから佛光山の寺院エリア入る。
佛光山エリアには寺院のほか、資料館や学校や修行場、そして多くの信者さんお参りに訪れる場所がある。
佛陀記念館エリアでは、記念館というだけあってエンタメ要素もある仏教施設であったが、こちらが佛光山エリアが、台湾の四大仏教として名高い佛光山の真の仏教施設にあたる。
こちらに佛光山・本堂にあたる大雄宝殿(大雄寶殿)があり、佛光大仏と勝るとも劣らない金色に輝く釈迦仏・阿弥陀仏・薬師如来が並ぶ。

こちらのエリアには信者さんたちが無料で利用できる素食(ベジタリアンフード)食堂がある。無料で食べれる場所があると、通りすがりのおじさんに教えてもらって興味本位で食堂の前を通ってみたのの、信者さんたちが厳かに食事をされている。ぽっと出の外国人観光客が冷やかしに入っていい場所では決してない。ましてや台湾仏教に何の貢献もしていない身。信者さんや関係者の立場に立って考えると不敬であると感じ、その場を素通りしたのだった。

大雄宝殿と前に広がる広場・成佛大道
玉佛楼
不二門
フォトジェニックな大佛城

ちょうと佛光山バス停の上部にあたる場所に『大佛城』がある。こちらにも巨大な大仏と、美しく整列した観音様がズラリ、圧巻のフォトジェニック・スポットだ。像の数もさることながら、見える仏像は全て金色という豪華さに圧倒される。

大佛城は、坂道の上のさらに急な階段を上った先にあり、佛光山をさんざん歩き回った後に行くと、階段を見ただけで諦めようかと思ってしまうが、佛光山のハイライトとしてはぜひ訪れたい場所である。



素晴らしき仏教の世界と台湾の優しさに触れる旅

観光バスから流れるたくさんの観光客
混雑前のAM10時前に行くのがおすすめ

いかがだっただろうか台湾・高雄の『佛光山』。興味がなかった方も、行ってみたくなったのではなかろうか。

大人気の佛光山・佛陀記念館、午前11時あたりから観光バスがどんどん佛光山の駐車場へ乗り込み、バスからは外国人を含む多くの観光客が記念館に押し寄せ、佛光大仏を望む長く広い大通り・成佛大道は、人であふれていた。

幸いにも私は、スターバックスを含むショッピングエリアが開店する前の9時半頃には現地に到着できた。
観光客がまばらな時間帯だったからか、職員の案内を受け優雅にスムーズに佛光山を楽しむことができた。

たまたまバスの行き先を尋ねたご婦人が、記念館の職員で親切にしていたいたり、何気なく入った行塔という施設で、そこで働く少女に「あたなに幸福が訪れますように」と心優しい声をかけていただいたり、道に迷っていると日本に住んでいた経験がある方に日本語で助けていただいたりと、私にとって佛光山は仏のような心を持った優しい人と出会い心が温かくなる、まるで楽園のような場所であった。

佛光山・佛陀記念館へ行くなら、壮大な仏教施設を見学に行くのもよいが、もしも台湾仏教を通して台湾と台湾の人々を感じることができたなら、より豊かな旅体験になるにちがいない。


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